10分でわかる「少年たち」2015年日生ver.
9月4日〜9月28日に日生劇場で上演された舞台「少年たち 世界の夢が…戦争を知らない子供達」のストーリーを、忙しい人にも分かるようにまとめました。歴代「少年たち」を見てきたあなたも、「少年たち」を見たことがないあなたも、これさえ読めばなんとなく分かったような気分になれること間違いなし!
<そもそも「少年たち」って何?>
刑務所に収監された少年たちが脱獄しようとするストーリーの舞台です。
<登場人物紹介>
囚人/オレンジチーム 〜SixTONES(ストーンズ)〜
・ジェシー(ジェシー)…音楽好きの外国人。日本語はカタコト。かつて岩本とバンドを組んでいたけど今は岩本にめっちゃ恨まれてる。
・京本(京本大我)…新入りの孤独な金髪美少年。親に捨てられた過去を持つ。
・北斗(松村北斗)…優しそうな少年。ある秘密を抱えている(と本人は思っている)。
・慎太郎(森本慎太郎)…見た目からして喧嘩が強そうだし実際のところ喧嘩が強い。
・樹(田中樹)…お調子者。高地と二人で高層マンション専門の空き巣をやっていた。
・高地(高地優吾)…お調子者その2。樹とコンビ。木曜日は汐留に出張のため不在。
囚人/緑チーム 〜SnowMan(スノーマン)〜
・岩本(岩本照)…ジェシーのせいで警察に捕まったしジェシーのせいで母親の死に目に会えなかったしもう何もかもジェシーのせい。
・深澤(深澤辰也)…弟を守るためなら何でもやる。ある秘密を抱えている(と本人は思っている)。
・渡辺(渡辺翔太)…涙もろい。人を殺した。魚が嫌い。
・宮舘(宮舘涼太)…喧嘩が強い。父親を殴った。野菜が嫌い。
・佐久間(佐久間大介)…明るいアニヲタ。早く出所して先輩と一緒にアニメが見たい。
・阿部(阿部亮平)…インテリ。元・反政府運動のリーダー。本は裏切らない。
看守 〜関西ジャニーズJr.〜
・看守長(室龍太)…鬼畜。非情。囚人たちを日常的に虐待しており、刑務所の中では全て自分の思い通りになると思っている。
・向井看守(向井康二)…看守長の命令に従いつつも看守長のやり方には疑問を抱いている。
・西畑看守(西畑大吾)…日記を書いてる。囚人たちの心に寄り添い、少しでも癒してやりたいと思っている。牛乳が嫌い。
<ストーリー>
〜1幕〜
囚人たちは刑務所の中で喧嘩ばかりの毎日。
新入りの京本はジェシーと仲良くなりオレンジチームに入ることになる。初めて仲間ができて嬉しい京本。
緑チームはそれぞれ刑務所に入った理由を語る。向井「岩本、お前は何をした!」岩本「俺は…お前らには関係ねえ!!」
京本とジェシーは一緒に掃除をして一緒に歌を歌って一緒にブロードウェイを満喫してますます仲良くなる。
西畑看守が日記を書きつつ囚人たちの日常を見て回る。阿部が佐久間にヲタ芸を一緒にやろうと言われて断る。深澤と北斗が実は異母兄弟だということが発覚する(本人たちは隠し通せているつもりだけどとっくにバレてる)。宮舘と渡辺が嫌いな食べ物を押し付け合う。
西畑看守が日記を地面に広げると地中から日記を突き破って現れるオレンジチーム。緑チームと乱闘。からの「闇を突き抜けて」。全員上半身裸になる(←双眼鏡タイム)。
岩本のベッドの下からハサミが見つかって怒られる。岩本以外のみんなも怒られて看守たちに理不尽にボコボコにされる。刑務所で初めて仲間ができて嬉しいしずっとここにいてもいいかな〜と思っていた京本は、この一件で「みんなはこんなところにいちゃいけない」と思うようになる。
看守長は深澤に、深澤と北斗の父親が危篤だと嘘の情報を伝える。
看守長にボイラー室の掃除を言いつけられたジェシーと岩本。掃除をサボってジェシーへの恨みつらみを語り始める岩本。「全部お前のせいだ!!」温厚なジェシーもついにキレる。「何でわかんねーんだよ!!」そして二人で歌う「Rival」。「すべて終わらせよう、今すぐ」ーそして岩本に殴られるジェシー。オレンジチームが駆け寄り、緑チームも現れ、乱闘になったところで深澤が叫ぶ。「俺と北斗が兄弟だって、みんな本当は知ってるんだろ!?」(一瞬の沈黙)(うん…知ってた…)北斗「俺たちの親父が危篤なんだ…早く帰らなきゃ…」深澤の足にすがりついて崩れ落ちる北斗(かわいい)。
京本「ここから出よう…脱獄しよう!」
そんなの無理だよ!と口々に否定するが阿部「脱獄できるかもしれない」と脱獄可能なルートを説明。しかしこの脱獄計画を成し遂げるには12人全員が協力することが必要。慎太郎「おもしろそうじゃねーか」みんなで一致団結!よっしゃー脱獄するぞー!
しかしただ一人乗り気ではなさそうなジェシーは「俺の刑期はもうすぐ終わるんだ」とうだうだ。どうしてもジェシーを説得したい京本はその場にいた岩本を巻き込む。「岩本、お前も脱獄したいんだろ?」
岩本「ジェシー…また夢見てもいいかな?もう一度やり直そう。またお前と一緒に音楽がやりたい」
ジェシー「岩本…!」
二人で握手して和解。めでたし。
そして再び全員集合。阿部が脱獄計画を指示し、決行は今夜だ!と気合をいれたその瞬間、すごい早口で英語をしゃべる軍人*1にジェシーが捕まって本国へ強制送還されることに。戸惑う一同。そんなまさか!ジェシ〜〜!!(緞帳下りる)
〜2幕〜
脱獄計画を決行することになったものの、岩本と京本はジェシー奪還のため別行動。各々が看守を捕まえたりカギを盗んだりブレーカーを落としたりして、脱獄のための役割を着々とこなしていく。
岩本と京本は西畑と向井にジェシーの居場所を教えてもらい、ジェシーと軍人たちのもとにたどり着く。ジェシーを取り返そうと軍人に殴りかかるもあっさりやられる岩本。ジェシー「助けに来てくれてありがとう。でももうだめなんだ…」連れて行かれるジェシー。
その後、囚人たちが看守と殴り合ってる場面に駆けつけた岩本と京本はジェシーが連れて行かれたことを報告。その場に現れたジェシーは結局軍人たちに連れて行かれる。「行くなよジェシー!!」と叫ぶだけで何もできない囚人たち。
そして結局脱獄計画は失敗に終わり、看守長は虐待の容疑で内部監察局へ出頭するよう命じられる。看守長「俺に守られていたことにいつか気づくだろう」。さらに西畑が新看守長になり、囚人たちは刑期が短縮され釈放。みんな元気でな!そして解散。
◯年後…
向井に呼ばれて集められた元囚人たち。
向井「俺、刑務所辞めたあと戦場カメラマンになってん。戦地でジェシーに会ったから映像撮ってきた」元囚人たち「ビデオレター的な?」「ジェシーも連れてこいよ〜」とわきあいあい。向井「とりあえずこれを見てくれ」
映し出される戦地の映像。戦場の真っ只中で銃撃戦をするジェシー。元囚人たち「ジェシー何やってんだよ!」「逃げろよジェシー!」「お前優しいやつだったのに!」
仲間を助けようとして塀の上に登るジェシー。撃たれるジェシー。塀が崩れて落ちるジェシー。駆け寄る向井。ジェシー「俺を撮れ!」カメラを向ける向井。ジェシー「何もない毎日が幸せだった、みんなと一緒に過ごせて本当によかった」映像を見ながら泣き崩れる一同。映像が終わるとジェシーの形見のネックレスを取り出す向井。みんなで歌う「あいつが死んだ朝」。深澤「戦争がない日本は平和だけど、そのことに気づいている人は少ない」(←この舞台の主題)そして「君にこの歌を」。
誰もいない場所にぽつんと置かれたベンチ。岩本「ジェシー、あれから10年が経ったよ」2児のパパになって仕事をしながら音楽を続けているらしい岩本。「平凡な毎日だけど、何もない毎日が幸せなんだよな」(←この舞台の主題その2)
〜エンドロール〜
〜完〜
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。ちなみに個人的には岩本とジェシーの和解が超スムーズだった理由について「岩本は実は前々からジェシーと仲直りしたくて仕方がなかった」説を推しています。
出演者のみなさま、1ヶ月間お疲れ様でした!
*1:トランピー