このままうたわせてよ!

SixTONESの田中樹くんを細々と応援しています

#PASSPO着陸

6年間応援していたアイドルグループが先日解散しました。

「passpo」の画像検索結果
PASSPO☆っていうんですけど。それにしてもすてんだっぷガールズのアー写めちゃめちゃ能天気だな。


とはいってもイベントを年に2、3回覗きに行く程度でほぼ在宅だったから、えらそうに「6年間応援していた」なんて言えないですね。
でも私、女の子のアイドルの応援って本当に続かなくて、1回か2回現場行ったらすぐ飽きて行くのやめちゃうんだけど、PASSPO☆だけは6年間ずーっと一番に好きで、年に2、3回でも現場に行き続けてた。こんなにずっと好きでいられる女の子のアイドル、今後出会えるかな。出会えたらいいなあと思うけど。

 

PASSPO☆はCA(キャビンアテンダント)がコンセプトの7人組ガールズユニットで、ライブをフライト、メンバーをクルー、ファンをパッセンジャーと呼び、CA風の衣装で空や旅をテーマに歌ったり踊ったり楽器を弾いたりするグループです。

っていうとイロモノだと思われがちだけど、これが全然イロモノじゃなくて超かわいいんだな。コンセプトが特徴的なのにこんなにかわいくて大丈夫か!? って思うくらいにかわいい。個性やインパクトやエモさが追求されがちな戦国時代のアイドル界において、楽曲も振り付けも衣装もビジュアルもかわいさを絶対に譲らなかったところ、強くて大好きだったな。

ちなみに女性グループ史上初の初登場オリコン首位デビューを果たした人たちなんですよ。すごいでしょ。

 

PASSPO☆との出会いは、他のグループ目当てで見た「ゆび祭り」の映像だった。


【ぱすぽ☆編】第一回ゆび祭り Blu-ray/DVD ダイジェスト映像

だってもう、まこみおの登場からすでに意味がわからないくらいかわいいでしょ。このときはまだグループ名が「ぱすぽ☆」で、むっしゅはもういなくて、初めて見た9人の『少女飛行』がめちゃくちゃかわいくて、もうかわいい以外何も言えないくらいに、私の中にある「かわいい」の概念とぴったり同じ形ですっぽり収まったのがぱすぽ☆だった。特に水色の子がかわいいと思った。それから今に至るまでずっと、PASSPO☆が私にとって一番大好きな女の子たちで、ずっとみお推しだ。

初めて生でぱすぽ☆を見たのは2012年のTIFだったと思う。女の子のアイドル現場に行くのはほとんど初めてで何もかも不慣れだったけど、zeppの客席で身長の低い私が埋もれていたら前に立っていた男性パッセンさんが場所を譲ってくれたことを今でも覚えてる。今では女限で見やすい位置を確保するのもうまくなったよ。

みおと初めて握手して、やっぱりめちゃくちゃかわいくて、手が小さくて、私がLサイズの推しTをワンピースみたいにして着てたのをかわいいと褒めてくれた。それから初めて生で見たさこちゃんのダンスがすっごく魅力的で、そのことをどうしても伝えたくてみおの推しTを着たまま一回だけさこちゃんの握手に行ったら、「みお推しなの? 私もみお推し! 一緒だ〜」って言ってくれた。ゆるいなあ。この人たちのそういうゆるさがいつ見ても心地よかった。

まこみおが大好きだったからまこの卒業が受け入れられなくて、卒業ライブは行かなかった。こんなに行けばよかったと後悔している現場は他にないかもしれない。そのあとすぐにさこちゃんも卒業して7人になって、レコード会社も移籍して、みおのメンカラが水色からミントグリーンになったりして、PASSPO☆大丈夫かな? って思ってたときに出た曲が『Mr.Wednesday』だ。


PASSPO☆「Mr.Wednesday」

めちゃくちゃかわいい。本当にかわいい。それに加えて移籍先のレコード会社に大切にされてることも伝わってきて、これは大丈夫だ! と思った。「おばあちゃんになるまでずっとPASSPO☆でいる」と言ってくれた。PASSPO☆はもう7人で絶対に、ずっとずっと大丈夫なんだと思ってた。

 

解散発表から解散までの約4ヶ月はあっという間だった。その4ヶ月間もクルーたちはけろっとしていて、楽しそうで、実際あいちゃんは「この4ヶ月間が楽しくてしょうがなかった」と言った。

PASSPO☆はゆるいし、いつ見ても能天気で楽しそうだし、辛いところや苦しいところをちっとも見せないから、「私が応援してあげなきゃ!」って思うことがあんまりなかったんだよね。私みたいなパッセンはいっぱいいたんじゃないかな。私や私みたいな人たちがみんなもっと頑張って応援してたら、CDをいっぱい買ってライブの動員を伸ばしてたら、もしかしたら何かが違ってたかもしれない。

たぶんパッセンの目の届かないところではめちゃくちゃ努力してただろうし、辛い思いもたくさんしただろうし、迷ったり悩んだり、辞めたいと思ったこともあったと思う。アイドルっていうのはそういう辛さや苦しさ、葛藤も含めたストーリーを魅力的に見せて人の心を惹きつけるものだと、PASSPO☆に出会うまでは思ってた。

でもPASSPO☆はそうしなかった。表に出ているときはもちろん、舞台裏やプライベートまで、パッセンの目に触れるところは全部明るくて仲良しでゆるーいテンションで、ときにはハメも外してゲラゲラ笑い合ってるただの女友達みたいな感じ。私はPASSPO☆が楽しそうにしている姿しか見たことがないし、PASSPO☆を見ていて疲れたことは一度もない。

もうちょっと大変そうにしているところも表に出していったほうが、たくさんの人に「応援したい」って思ってもらえてたのかな。そっちのほうが売れてたかもしれない。でもPASSPO☆はこれでよかったと思うし、これしかできない人たちだったと思うんだよ。主観だけど。物事を楽しむことに対して一流の、プロの根アカみたいな、人類みんなお友達みたいな、まぁそれはゆきみなんだけど、そんなふうにわけわかんないくらいに明るい集団だから周りの人たちにたくさん愛されて、アイドル支持率ナンバーワンのアイドルでいられたんだと思う。

現場はたまにしか行かなかったし、CDだって人に配れるほど買ってないから、もっと頑張って応援してたパッセンさんからすれば私なんてパッセン未満だ。でも、PASSPO☆って私にとってそういう存在だったんだよ。「あれもこれも買わなきゃ」とか、「もっと頑張って応援しなきゃ」って思わなくてよかった。そんなゆるーい応援の仕方でも焦燥感はなくて、ただほしいCDを買うだけ、ほしいグッズを買うだけ、会いたいときに会いに行くだけで、自分のためだけに好きでいられる人たちだった。「推しのために身を粉にして必死で頑張る」という応援の仕方しか知らなかった私が、ただ心から楽しんで、ただ好きでいるだけでもいいんだ、頑張らない応援の仕方もあるんだって気づけたのはPASSPO☆に出会ってからだった。その応援の仕方が正しいかどうかはわからないけどね。

解散すると知っても「もっとたくさん会いに行けばよかった」という後悔があまり苦しくなくて、PASSPO☆を好きになれてよかったなあという気持ちで満たされているのは、PASSPO☆がそういうふうに、いつだってどーんと構えていてくれた人たちだからだと思うんだよ。そういうグループだからずっと一番に好きでいられたんだろうな。

そしてPASSPO☆は、私みたいなゆるーいパッセンもパッセンとして受け入れてくれた。そりゃあもちろん、たくさん通ってた人のほうが特別なのは言うまでもない。それでも彼女たちは、「一瞬でもPASSPO☆を愛してくれた全ての人たち」にありがとうを言ってくれた。なんて懐が広いんだろう。

 

前物販では笑顔で話せたけど、ラストフライトは大号泣してしまった。だってクルーたちずっと明るいんだもん。これが最後だなんて思えないほどいつも通りにゆるくて、ちょっとしゃべったら脱線して、なちゅがポンコツ発揮してさあ。なおみが「この人たちちょー明るい人たちじゃん!? しんみり終わるのとか似合わないでしょ!? だよね!! だから最後まで笑って楽しも!!」みたいなこと言うから、あーもうほんとそういうとこだよハッピーガール! と思って。2階の通路にやってきたもりがガンダでお立ち台に駆け上ったの超男前だったし、最後にPASSSPO☆魂!とか言って暴走するあいちゃんに「何言ってんのか全然わかんないこわい!!」って真顔で言うあんちゃんは本当にあんちゃんらしいあんちゃんだった。
大好きなCinema Trip衣装で、大好きな曲ばかりのセトリだった。私が好きになったPASSPO☆ってこれだな。これなんだよな。

 


PASSPO☆「バチェロレッテは終わらない」Music Video

『バチェロレッテは終わらない』、実は初めて聴いたときは「アイドルの結婚なんて、受け入れられないファンもいるんだし…ていうかあいちゃんは私が嫁にもらいたいし…」と思ってちょっともやもやしてたんだけど、初めてライブで見た日になぜか涙が出てしまって大好きになった曲だった。
ラストフライトの最後に「最後はこの曲って決めてた」と言ってバチェロレッテが流れて、それだけでもう涙がだばだば溢れたのに、それまでずっと笑顔で楽しそうに歌って踊ってベース弾いて暴れてたみおが顔ぐちゃぐちゃにして泣いてるのを見て干からびるほど泣いてしまった。最後の最後までPASSPO☆は最高の女たちだった。


PASSPO☆の解散は卒業でも決別でもなくて、終わらないバチェロレッテで、幸せな門出なんだなあって思う。

それでもやっぱり解散はつらくてしょうがない。今後もうPASSPO☆が曲を出すことはないし、フライトにも二度と行けない。そんなことを考えると絶望的な気持ちにすらなる。それでも2018年9月22日までの9年間、間違いなくPASSPO☆は存在していたし、その間にたくさんの元気をもらったから、これからもなんとか生きていけそうな気がする。

9年もの間、PASSPO☆として活動してくれて本当にありがとう! あなたたちに救われた人がたくさんたくさんいます。これからのクルー7人の、いや10人の人生に幸せがたくさん訪れますように!