このままうたわせてよ!

SixTONESの田中樹くんを細々と応援しています

ステージの下手側、舞台袖に隠れてしまいそうなところまで下がってから走り出す。最初の2、3歩を軽めに踏み出すと、すぐに勢いを増していく。助走。地面を蹴り、両足をトランポリンに深く沈ませる。次の瞬間にはもう彼の体は空中へ飛び出している。時間がゆっくり流れるような錯覚。スローモーション。両手で抱えていたボールは彼の利き手に持ち替えられる。肩を反らせるほどに大きく振りかぶり、リングめがけて叩きつける。殴りかかるみたいに強く、吸い寄せられるみたいに鮮明に。手を離れたボールはネットを乱してまっすぐに落下する。リングが音を立てて震える。それと同時に、宙に浮いていた彼の体は重力に負け、分厚いマットの上に叩き落とされる。

ただそれだけの夏が美しくて仕方がなかった。彼らが流した涙は暑い季節に染み込んで消えない。六本木の地下から勢いよく飛び出していく5人がどうか、重力に負けずに高く高く飛べますように。
 
2015年の夏をチーム我と共に燃やすことができて最高でした。ジェシー、半ちゃん、マッスー、もりみゅー、樹、ありがとう!