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このままうたわせてよ!

SixTONESの田中樹くんを細々と応援しています

岩本照の美しさについて思う存分

(本当は滝沢歌舞伎2014の感想をまとめるはずだったのですが気付いたらこうなっていました。千秋楽お疲れさまでした!)

 

岩本照は美しい。造形はもちろんのこと、その動作の全てが美しい。

 

最も心を惹かれたのは手の表情である。指の動きや手のひらの返し方が非常に繊細だ。激しく動き回る時でも指先にまでしっかりと神経が行き届いていて、決して投げ出すようなことはしない。それでいて力むこともなく、ごく自然な動作で舞う。指の先の先まで、彼は舞っている。彼のその美しい手こそが、彼の迫力溢れるダンスに深みや繊細さを加えており、また彼の踊りが独特の空気を纏っている理由でもある。彼の手のひらが空気を動かし、彼の指先が空気を紡いでいる。

激しい踊りの中で、その末端にまで注意を向けるのは容易なことではない。手足の長い彼ならなおさらである。練習によって身に付いたものもあるだろうが、彼自身が持って生まれたものもあるに違いない。踊りにはその人の性格が表れるという。彼の舞う姿を見ていると、一体どれだけ繊細な心を持っているのだろうと思わせられる。

彼のステップはいつでもふわっと軽い。まるで重力を感じさせない。それでいてしっかりと踏み込むところは意図的に重さを持たせているように見える。長い足をばたつかせることなく、持て余すこともなく、膝を柔らかく使ってすっきりと見せる。重心がかかとよりつま先側に乗っていることが多い点も彼の動きの軽さに繋がっているだろう。あまりにも軽く踊っているから手を抜いているようにすら見えるかもしれないが、決してそうではない。彼のステップの軽さは、ぶれない軸と並外れた筋力があってこそのものである。ジャニーズの振り付けは小柄な人が踊るほうが栄える場合がほとんどだ。しかし彼はそのハンデをハンデと感じさせない。それどころか、自分にしかできないパフォーマンスを作り上げている。

彼の歩き方はしっかりと重い。ただの移動ではない。丁寧にかかとから踏み込み、かかとから浮かせて、一歩一歩に意味を持たせる。移動すらも美しい。彼が踏み込んだ地面から世界が変わっていくように感じる。

彼には華がある。オーラがある。独特の空気がある。はっきりと目には見えず理屈では説明できないけれど、内側から溢れ出て周囲の空気を変えるような何かがある。それも一色ではない。時には見る人を圧倒するような重くて強い輝きを放ち、時にはふわふわとした柔らかいきらめきを放つ。彼は自分の纏う空気を操る。自分の思いのままに空気を変える。その表情の移り変わりに、また目が離せなくなる。その全てをこの目に焼き付けたいと思わせられる。

 

岩本照は美しい。彼の作り出す空気が、その内側が、そして生き様までもが美しい。