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このままうたわせてよ!

SixTONESの田中樹くんを細々と応援しています

アイドルが描くアイドル――閃光スクランブル

閃光スクランブルの感想をかきます!

途中まで書きかけて放置してて、いまさらすぎるよなあとは思ったけどせっかくなので書き上げてアップしておきます。
読んで思ったことを書き留めているだけなのでまとまりはないです。


※※※ネタバレまみれです!注意!!※※※



























伊藤亜紀子はクズ!!!!!!!!!!

最後の場面まではまぁこんな奴もいるわな〜程度に思ってたけど最後のコンサートで歌った曲がひどい。曲紹介の時点で結構ひどかったけど。
トラブル起こしまくって男と逃げ回った挙げ句、それでもついてきてくれている貴重な貴重なファンの前で「私を迎えに来て」と特定の男への歌を歌う。
アイドルとしてクズでしょう…ファンだったらトラウマになるレベル…。

黒髪ストレートロングで努力家でストイック、なんてまさに処女厨なドルヲタが飛びつきそうなスペック。そんな子が突然グループ脱退して男と二人で1ヶ月間の逃避行。スクランブル交差点で男とゲリラ撮影。それなのにまだ応援しようって思ってくれる貴重なファンも中にはいるわけで、いろいろあって辛くて悩んだし推し変しようかとも思ったけどやっぱり魅力的な女の子だし、これから前を向いてがんばっていってくれるだろうからその姿を見守ろう、これからも応援しよう、って思ってくれたんです。そんな決意を込めて行った復帰コンサートで、一緒に逃避行した男のことを語られ、その男に向けての歌を歌われる、と。

帰りたくなるよね。

でもわたしはここでふと、パパドルが頭をよぎったのです。
そう、ジャニヲタに「ジャニヲタこんなんじゃねーし!」とさんざん叫ばせたあのドラマ。

しかしあのドラマを絶賛していた層が存在するのです。
それはどの層かというと、現役アイドル。嵐の櫻井さんとかAKBのさえちゃんとかが絶賛してたんだよね。だから「パパドルはアイドルのための夢小説」とか言われたんだよね。

閃光スクランブルもまさにその、「アイドルのための夢小説」だと思うのです。

アイドルが望むアイドルの恋愛、ってこんな感じなんだろうなあ。
世間のバッシングを受けつつも、ドラマティックで、ファンに祝福されるような、そんな恋愛。
シゲアキもこんなふうに夢見てるのかな。

アイドルヲタクが書いたら絶対にこんな話にはならない。
だからこの本は、そういう意味でも"シゲアキにしか書けない話"なんだろうね。


ああ、シゲアキはこんなことを考えてアイドルをやってるんだな、と思ったし、この本を書いていく中でアイドルについてこんなことを考えたんだな、と思って、そういうところが結構衝撃的。アイドルの賞味期限の話をしてたりね。


最初のほうの、「俺だって愛だよ」という文章がすごく印象的。

発売時に開催されていた写真展を見に行ったんだけど、前半はシゲアキが撮った写真、後半はシゲアキが巧になりきって撮られた写真が展示されてあって。それを見たときに、私が巧にシゲアキを重ねて読んだのは間違いじゃなかったんだなって思った。前作の「ピンクとグレー」以上に、主人公とシゲアキが重なってしまったから。

シゲアキ主演で実写化してほしいなー。

シゲアキはやっぱり、文章書くの上手くなってる!
「2冊目を出すと1冊目と比べられる。好みはどうしようもないけど、少なくとも技術的な面では成長してなくちゃいけない」(※あくまでもニュアンス)みたいなことを言ってたけど、まさにその技術面での成長に驚かされた。文学を専門的に学んだことはないから具体的にどこがどう良いとかは分からないけれど、読みやすかったり、読んでるときに詰まる部分がなくなってたり、表現にバリエーションが増えてたり、ひとつひとつの場面が濃厚になってたような印象。

シゲアキはやっぱりちょっと知識をひけらかすような文章を書くよね!そんなところ好きだよ!
花とか、カメラとか、曲とか、他にもいろいろ。勉強したんだろうし、勉強して書くことが好きなんだろうなあ。


ピングレも今作も、シゲアキに近いところの話しか書いてないから、そこがずっと気にかかってる。芸能界を舞台にするっていうのはたしかに「シゲアキにしか書けない」ところではあるけど、そこにこだわりすぎてるんじゃないかなって。自分に近いところの話を書くとどうしても主観や偏見が入ってしまうし、シゲアキは舞台の上の人だから客席にいる人たちの気持ちを完全に理解することは難しいと思うし、絶対に第三者にはなれない。そこが強みでもあるしだからこその生々しさもあるけど、自分の手の届く範囲の話しか書けない作家になってしまうのはあまりにももったいないし、単純にわたしはそうじゃない話も読んでみたい!シゲアキがシゲアキから遠いところの話を書くのを読んでみたい!

シゲアキ先生の次回作にも期待です!